部下とのコミュニケーション取れていますか? -書評- 朝60分で部下が変わる
- 2012/07/22
- 15:00

ただ、プレイングマネージャーとして、僕自身が担当するプロジェクトも大量に抱えていたので、
日中はほとんど席にいられないということも多く、チームメンバーとのコミュニケーションが十分に取れないと感じていました。
そんな状況の中、始業前の朝の時間が非常にいい時間になりました。
僕の上司が朝早くから出社するスタイルでしたので、
上司への相談や報告、あるいは僕自身の作業のために僕も朝早くから出社するようになっていたのですが、
「朝早く来れば必ずいる」
「始業前の時間帯は相談・報告を優先する(僕自身の仕事は、その次)」
という状況が確立されると、チームメンバーも何かあれば、早めに来てくれるようになり、コミュニケーションが取れるようになりました。
いいメンバーに恵まれたが故にかろうじて成り立ったチームだったわけで、マネージャーとしてはほんと助かりました。
僕は意識的に朝の時間を活用したというよりも、結果的に朝の時間が活用された、という形でしたが、
本書では、チームマネジメントのために、明確な意図をもって朝の時間を活用することを提案しています。
ただし、僕のように「業務上の相談・報告」に使うという、マネージャーの都合で部下の業務時間を拡張させるようなことは決して勧めていませんけどね(汗)
では「朝の60分」をどのように活用すればいいのでしょう?
著者の嶋津さんが実践されてきたことは、部下との一対一、Face to Faceでの時間を持つ、ということです。
ポイントは、業務時間外なので、あくまでも業務外とすることでしょう。
具体的には、嶋津さんの場合は月に1回、一対一で朝食を共にしながら、色々な話をするようにしているそうです。
大切なのは、業務上の指導とか報告ではなく、雑談に終始しても構わない、お互いが分かり合うための時間という点です。
組織運営においては「メンバーのことをよく知る」ことが重要、ということなんですよね。
この点で僕は失敗した経験が・・・orz
プレイングマネージャーとして、自分自身のプロジェクトに追われていた僕は、
新入社員の指導時間を始業前の時間にセッティングしたんです。
そんな時間にしか指導もできないくらいですから、お互いを分かり合うような会話をする時間を確保することはより一層難しいわけでして、
もう、新入社員にとってはただ辛い時間でしかなかったようです(汗)
他のチームメンバーは、僕がマネージャーになる前から、仕事だけではなく食事や酒席などでも、それなりの時間を一緒に過ごしてきたので、
お互いにある程度分かり合えていた(というのは僕の思い込み?)からこそ、成り立ったんですよね。
一緒に仕事をしていれば、お互いに分かり合える部分が増えてくるというのはありますが、
やはり、ある程度は、仕事のことだけではない時間を共有することも大切だということではないでしょうか。
(そうはいっても仕事後の酒席などは若い人からしたら仕事の一環なのかもしれませんが…)
「よし、早速始めてみよう!」と意気込んだ方に注意事項です。
それは、強制力を持たせると、それは自分にとっても部下にとっても「仕事」になってしまう、ということ。
それから、もちろん朝飯代くらいは自分で負担してあげることです。
部下には始業前に少し早めに来てもらう(しかも上司と一対一で食事かよ!)、という点で十分に負担になっているのですから。
なお、雑談でも構わないのですが、せっかく来てくれた部下に「来てよかった」と思ってもらえるよう準備は必要です。
意中の人を食事に誘うときと同じ、というと言い過ぎですが(そんな店選びから気張る必要はないです)、
何を話そう、相手の関心事は何だろう…という程度の準備は、上司たるもの当然していってくださいね。
大切なのは「コミュニケーション」であり、相手の話を聞いてあげることから始まります。
本書でも指摘されていますが、酒席でよくありがちな、いつの間にか上司の自分語りが始まって周囲(相手)はうんざり…ということだけはくれぐれもなきよう、十分に気をつけてくださいね。
お互いのことが分かり合える仲間との仕事は楽しいものです。
自然と成果もついてくるでしょう。
それを実践されてきた嶋津さんの著書には、学ばされる点が多いにありますよ。
※本書は、あさ出版の吉田様より恵贈いただきました。御礼申し上げます。
公式ブログ: リーダーズアカデミー学長 嶋津良智のブログ
Twitter: @yshimazu
Facebookページ: LEADERS ACADEMY 嶋津良智
著者: 嶋津良智
出版社: あさ出版 2012年6月
ページ数: 191頁
紹介文: 始業前の朝60分、部下と朝食をとりながら雑談するだけで、驚くほどコミュニケーションがよくなり、情報が入ってくる!
誰でもすぐに始められる、組織がうまく回り出す方法。
著書累計85万部、日本唯一の「上司学」を世界に教える著者が、独自に生み出したコミュニケーション改善方法。
初めて部下を持った人、上司を命じられた人におススメします。
一流への道: 同じ釜の飯を食う!?【書評】嶋津 良智(著)『朝60分で部下が変わる』 あさ出版
ポイントは、業務時間外なので、あくまでも業務外とすることでしょう。
具体的には、嶋津さんの場合は月に1回、一対一で朝食を共にしながら、色々な話をするようにしているそうです。
大切なのは、業務上の指導とか報告ではなく、雑談に終始しても構わない、お互いが分かり合うための時間という点です。
組織運営においては「メンバーのことをよく知る」ことが重要、ということなんですよね。
この点で僕は失敗した経験が・・・orz
プレイングマネージャーとして、自分自身のプロジェクトに追われていた僕は、
新入社員の指導時間を始業前の時間にセッティングしたんです。
そんな時間にしか指導もできないくらいですから、お互いを分かり合うような会話をする時間を確保することはより一層難しいわけでして、
もう、新入社員にとってはただ辛い時間でしかなかったようです(汗)
他のチームメンバーは、僕がマネージャーになる前から、仕事だけではなく食事や酒席などでも、それなりの時間を一緒に過ごしてきたので、
お互いにある程度分かり合えていた(というのは僕の思い込み?)からこそ、成り立ったんですよね。
一緒に仕事をしていれば、お互いに分かり合える部分が増えてくるというのはありますが、
やはり、ある程度は、仕事のことだけではない時間を共有することも大切だということではないでしょうか。
(そうはいっても仕事後の酒席などは若い人からしたら仕事の一環なのかもしれませんが…)
「よし、早速始めてみよう!」と意気込んだ方に注意事項です。
それは、強制力を持たせると、それは自分にとっても部下にとっても「仕事」になってしまう、ということ。
それから、もちろん朝飯代くらいは自分で負担してあげることです。
部下には始業前に少し早めに来てもらう(しかも上司と一対一で食事かよ!)、という点で十分に負担になっているのですから。
なお、雑談でも構わないのですが、せっかく来てくれた部下に「来てよかった」と思ってもらえるよう準備は必要です。
意中の人を食事に誘うときと同じ、というと言い過ぎですが(そんな店選びから気張る必要はないです)、
何を話そう、相手の関心事は何だろう…という程度の準備は、上司たるもの当然していってくださいね。
大切なのは「コミュニケーション」であり、相手の話を聞いてあげることから始まります。
本書でも指摘されていますが、酒席でよくありがちな、いつの間にか上司の自分語りが始まって周囲(相手)はうんざり…ということだけはくれぐれもなきよう、十分に気をつけてくださいね。
お互いのことが分かり合える仲間との仕事は楽しいものです。
自然と成果もついてくるでしょう。
それを実践されてきた嶋津さんの著書には、学ばされる点が多いにありますよ。
※本書は、あさ出版の吉田様より恵贈いただきました。御礼申し上げます。
■ 関連情報
公式ブログ: リーダーズアカデミー学長 嶋津良智のブログ
Twitter: @yshimazu
Facebookページ: LEADERS ACADEMY 嶋津良智
■ 基礎データ
著者: 嶋津良智
出版社: あさ出版 2012年6月
ページ数: 191頁
紹介文: 始業前の朝60分、部下と朝食をとりながら雑談するだけで、驚くほどコミュニケーションがよくなり、情報が入ってくる!
誰でもすぐに始められる、組織がうまく回り出す方法。
著書累計85万部、日本唯一の「上司学」を世界に教える著者が、独自に生み出したコミュニケーション改善方法。
初めて部下を持った人、上司を命じられた人におススメします。
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